核戦争生存マニュアル
-俺は!生きる!生きて!-
199X年になっても地球は核の炎に包まれることはなく、
いやーよかったよかったと思っているのだが、よく考えたら
核兵器ってまだ十分人類絶滅させられる量あるんだよな。
東西冷戦なんて言葉も死語になってしまって、それこそ
一発で半径数キロを焼き尽くすメガトン級水爆なんて使い道
あんまりないんだけど…。
さて、そんな核兵器が使われることがあったときに、我々は
どのようにして身を守ればいいだろうか?
爆心地の近くだったらあきらめるしかない。
小型の原爆(広島級)ですら半径200mくらいは完全に焼け野原。
一時的に気温が1000度を突破し、一瞬で火達磨。
もし地下に逃げ込めるなら逃げ込みたいところだが、地上にいた
場合、爆発が起こってからわずか0.03秒後には体が消滅してる。
人間の反射神経や運動能力じゃこの距離だとどうにもならん。
メガトン級水爆の場合、その距離が数倍に広がる。
半径1kmから2kmは一瞬にして焼け野原になることだろう。
ただ逆に言うとこれ以上の距離になるなら、ある程度身を守る
ことも不可能ではなくなってくる。
もしある程度の距離で強烈な閃光に気がついたら、その方向から
目をそむけ、すぐさま近くにある遮蔽物に飛び込むべきだ。
これだけでも生存率は格段に上がる。
出来るなら地下に逃げ込もう。
閃光を直視した場合、眼鏡などをかけている人は最悪失明する
可能性がある。絶対に見てはいけない。
とりあえず熱線と爆風、そして一次放射線から身を守ることが
出来たらひとまず安心ではあるのだが、問題はここからだ。
核によって巻き上げられた塵が放射性を帯びて雨になって
降ってくる。俗に言う黒い雨だ。
高レベルの放射性帯びてて、こんなもん食らったらしゃれに
ならんので、なるべく浴びないようにしないといかん。
核による塵は日本の場合偏西風に乗って西から東に移動するので、
爆心地より西にいた場合さらに西へ、東にいた場合北か南へ
移動する必要があるだろう。
マスクとかも用意できたら用意すること。
…もちろん交通機関なんか壊滅してるから歩きかバイクが
頼りになる状況になりそうだ。
食料も爆心地に近いところでは喰えたもんじゃない。
まさに毒物になるんじゃないだろうか。
限定核戦争ならまぁいい。
世界規模で核戦争やる様な事態になったら…最悪核の冬の到来だ。
巻き上がった塵で世界は暗くなり気温も数度低下する。
当然食料生産などにも支障をきたすことになる。
核シェルターなんて今やそんなたくさん存在しないだろうから
仮に初期の段階生き延びられたとしても、多くの人が死ぬんじゃ
ないだろうか。
それでも核の冬がおわって人類が生き延びていたとしたら…
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